マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

削る-鉋の世界-

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削りを極めるというシンポジュウムがあったので、東陽町に行って来ました。

竹中工務店の東京本社は、西船行きの一番前に乗って東陽町の前の出口を右に出て更に進行方向に進むと四つ目通りの次の道に出ます。そこを右に入って40mほど進むと左にあります。
東陽町に通っていたのに、10年も経っていないのにすっかり様変わりしていて、またもうろうろしてしまいました。


親切な守衛さん案内されて入口を入ると、すぐに作業台、削り台を並べてシンポジュウム前のデモの準備が始まっていました。

常設展は古い鉋の現物展示とビデオによる鉋と槍鉋の作り方使い方が放映されていました。
少しゆっくり行ったので各編とも19分ものなのに全部見終わることは出来ませんでした。
削った材木と鉋屑も展示されていました。

で、デモは見事でした。大鉋で刃幅一杯の10ミクロンクラスの鉋屑を何度も出して見せていました。
槍がんなでは、長くてくるくる巻いたくずを量産していました。
チョウナでは刃先を足袋の足の下に鮮やかに叩き込んでいました。

そして嬉しかったのは希望者に触らせてくれたことです。
槍がんなをやらせてもらいました。うまく削れると思っていたのに、扱いにくい道具でうまくいきませんでした。

カヌーで味わったような悔しい思いをしてきました。
槍鉋の場合は薄く削ろうとしてもうまく切り込み角度が保てず、食い込みすぎたり浮き上がって削りくずがとぎれたりしました。

でも削り跡より削りくずを如何に長く出すかの方にポイントが置かれていて、いかにも見せ物になってしまっていました。しばらくきれいな削りくずを出素練習をした後で、本番前には電動がんなで、でこぼこをならしていました。体験の時間中にも、どこかの親方が電動鉋でならして貰わないとやりにくいとか言っていました。

シンポジュウムはそれほどでもありませんでした。
コーディネーターがネタを苦労して料理してきっかけを投げているのに、どこかの国の首相の国会答弁みたいなやりとりが何度か続き、質問は何だったっけ的な変に不安な気持ちになったりしました。

甘切れについての説明も禅問答みたいですとんと納まらず未だに落ち着きません。

それから、終わってから懇親会にどうぞと言われビールと立派な軽食とで乾杯をしてきました。
残った参加者の大部分はみな腕に覚えの人たちに見え自信がなかったので、もの作り大学の学生相手に少し話をしてきました。

半日以上かかったけどそれなlに楽しめました。