マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

19.5.24国交省利根川下流河川事務所からの手賀沼試験区状況報告 写真はガシャモクです

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2007.05.24に行われた報告会のまとめを青木さんからそっくり戴きます。写真は竹中さんからいただきます。      

19.5.24国交省利根川下流河川事務所からの手賀沼試験区状況報告
                               19.6.12 マシジミの会 青木
かねて当会より利根川下流河川事務所に依頼していた手賀沼試験区(第二機場前の手賀沼内水草実験場)の状況報告が5月24日にビジターセンターで開催されましたので、要点をご報告します。
出席者:河川事務所調査課山口専門員、遠藤専門員、穐田技官、北千葉導水管理支所小平係長
    マシジミの会竹中、星野、林、鈴木、山口、青木
要約
1)試験区の状況報告
別紙の報告書により詳細に説明あり。
16年度に植栽したものはすべて消滅した。(これまでのところは持っても2年間という結果)
17年度植栽個体の状況(17年7月と9月に植栽したもの)
・ガシャモク、ササバモ:18年初頭に弱体化したが、夏季には葉が水面まで達しよく繁茂した。11月以降は活性度低下し19年3月には生存個体を確認困難ないし弱体化している状態であるが、春季に地下茎から新芽を出す可能性が考えられる。(果たしてどうか)
 また、今年度確認された固体はすべて上流側に植栽したもので、下流側では水草の葉上にシルトの堆積が確認されており、これが水草の生育に影響していることが考えられる。
・コウガイモ:生育状況はガシャモクと同様、但し、上流・下流側ともによく生育した。
・エビモ:6月以降活性度回復したが、9月以降再度低下3月現在確認は1個体のみ。17年度は冬期によく繁殖したが今年度は異なる結果に、また下流側個体は11月に枯死した。
18年度植栽個体の状況(18年6月にガシャモク16本、ササバモ48本、コウガイモ・エビモ各32本植栽)
・ガシャモク:8月までよく繁茂したが、8月中旬に活性度大幅に低下、葉には食害らしき痕跡が観察された(他の水草には痕跡なし)。10月以降再度活性度低下し3月現在確認できるのは1個体のみ。
・ササバモ:夏季にはほとんどの個体が水面にまで達し植栽区の全面を覆うように繁茂した。秋季以降活性度徐々に低下したが、12月以降は新芽も確認されており、健全な状態。
・コウガイモ:11月までやしマットの全面を覆うように高密度に繁茂したが、11月以降は急速に活性度が低下し、3月現在地上部に生存個体を確認することができない。
・エビモ:コウガイモと同様夏季は良好な状態を継続したが、10月以降はほぼ枯死状態に。
試験区域外の植栽状況
・植栽後1週間後には葉に食害の跡が観察されて小さくなり、その後生長することなくガシャモク・コウガイモともに8月に消失または枯死した。手賀沼水草への捕食圧は非常に高い。
2)今後の試験計画
・今年度もこれまでの調査、植栽を繰り返す予定。
・シルト堆積の影響を考え水流の強いところへの植栽、食害に強い種類の植栽も予定。
・次の観察調査を見学も含めて6月に予定。
3)その他
当会よりの手賀川河畔実験池に水流を確保して欲しい旨の要望に対し、山口専門員より手賀川浄化施設の改修予定があり、その後でないと難しいとの回答あり(手はないわけではなさそう)。
(小平係長より改善要望は所長宛に文書で提出してもらうのがベターとアドバイスあり) 以上。