マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

ぐいのみ

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木助け木工の最たるものがぐいのみです。
杯の太さの木であれば種類を問いません。街路樹であろうと庭木であろうと何でも使えます。毒のある木は遠慮して敢えて危険を冒す必要はないかも知れませんが、良く乾かして適正な塗装を施せばぐいのみ程度には使えるような気もします。どうせ毒みたいなものを飲むのですから・・・・。

貰ってきた木を生のまま加工します。
輪切りにして何かで固定して・普通は手製の木製バイスを使います・鑿やチエーンソーで少し凹みをつけます。チェーンソーはバーの先をちょっと当てるだけです。チェーンソーの刃先はキックバックを起こしやすい危険エリアなので細心のの注意が必要です。当然刃は良く切れるように研いでおく必要があります。
注意していても一瞬でも刃先がふちに触れると5mmほど高さが無くなってしまうので、慣れと技術がいります。

窪みが出来たら鑿や前がんなで深さを深くしていきます。前がんなを押して使うのではなく、底から手前に引いて削りながら、形を整えます。この時も敵はバイスで固定されていなければなりません。

内側の加工が済んだら外側を削ります。鉈や鑿で少しずつ落としていきます。
内側の形と外の形が合わないと肉の厚さが厚すぎたりしますが、たかがお酒を飲むだけなので少々厚くなっていても使用上は問題がないので、持ちやすく見てくれが良ければ良しとします。

手・口触りは最後の仕上げの善し悪しによって大きく影響されます。特に縁の仕上げは口あたりに効いてきます。口に当てたとき外側ばかりでなく内側が非常に大事で、なめらかに仕上げておかないとざらざらします。最低#320番あたりまでは必要です。細かいほど良いですが、表面の粗度よりも面の仕上がりの方が大事かもです。

最後の表面仕上げには木がためエースか漆を使います。塗装の仕方はいろいろです。

生木で初めて仕上がるときにはそこそこ乾いているところを見るとそれなりの時間が掛かっていると言うことかと思います。
量産するわけではないので、次の工程を待っている間に適当に乾いてくれます。
ぐいのみサイズでも油断しているとどんどん割れます。折角いい形になったと喜んでいても無理な形だと次の日割れていたりします。