マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

冬の谷津

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久し振りで谷津に行ってきました。

先日、谷津に昔ここには生えていなかった水草を植えて喜んでいる人がいるようだが、谷津には持ち込まない、持ち出さないというルールがある。正邪が分からない人は困る。早急にこれらの水草は除去すべきである。

と言う趣旨の張り紙があって、ひっこ抜いたたわけでもないと思いますが、あれだけ見事に育っていたササバモやホザキノフサモ、エビモは すっすっかり弱り果てていました。

ササバモが作った砂の丘もすっかり姿を消していました。ササバモが消えたら砂も流されてしまったのか、張り紙に応えて引き抜いて崩してしまったのかいずれにしてもあれだけの株が消えてしまったのはさびしい限りです。何らかの人の手がはいったものと考えます。砂の丘が無くなってもササバモの根がしっかり残っているのかどうか少し心配です。

いずれにしても来年の春に元気に芽吹いてくれることを祈ります。

ヤナギモだけは泥かぶりにもなっていなくて、元気そうな葉の色を示していました。

以下は、二枚の張り紙に対する返歌です。


手賀沼水草を再生していく事業についてのご理解のお願い

このたびは率直なご意見をありがとうございました。この事業にかかわる行政や市民団体として、市民の皆様への情報提供を丁寧に行うことで合意形成をしていくことの大切さを再認識いたしました。

 我孫子市谷津ミュージアム事業構想では、「岡発戸・都部の谷津は、多様な生物の生息空間や移動空間であり、手賀沼の自然を育む後背地としての役割もあり」、「水循環回復に向けて、市街地、斜面林、湧き水、水田、排水路を一体的に保全・整備を行う谷津ミュージアム事業は、手賀沼水質浄化事業の一環であるといえます」と位置づけています。このため、「手賀沼」と「谷津ミュージアムエリア」は地域の自然環境として一体としてとらえてきました。
 手賀沼はかつて大変水草の豊かな沼でしたが、昭和40年代には沈水植物(水の中でのみ生きる)は全く無くなってしまいました。様々な努力で浄化が進みましたが、水が澄み、豊かな生態系を再生するためには、沈水植物の再生が「鍵」となります。

そのため、千葉県をはじめ、流域の行政・NPO・市民もいっしょに、「水生植物再生事業」として、水草を育て流域の水路に植え戻していくことに取り組んでいます。水路に植えた水草の種や切れ藻が、手賀沼に流れ、自然に再生することをめざしていくものです。
 我孫子市は「ガシャモクの里親事業」として、市民の皆様にも参加していただいてこの谷津の水路に植えてきました。手賀沼流域に残っている水草を苗として増やして植えています。
谷津の水田をうるおす灌漑用水も手賀沼の水を使っており、その水は水田の下に埋められた暗渠排水を通って水路に入り、また手賀沼に戻っています。
 谷津の自然は、人が管理して育まれてきました。「谷津守人」たちの日々の努力や市民の皆様のご協力により、谷津の自然の再生という大きな成果を生み出しています。谷津の再生は手賀沼の浄化に直結しています。この水草を再生することも手賀沼を再生する一環として捉えています。

谷津の自然復元、さらに手賀沼の自然復元が重要であるということは、皆さんの共通理解をいただいていると思います。メダカや水草は自然には戻ってきません。自然を復元し、流域に生息する生き物を戻すためには何らかの試みが必要です。今後もモニタリングを続けながら、水草の生育を見守り、ゆくゆくは手賀沼に戻していきたいと考えています。
しかし、今回のご指摘はとても大事なことと思われます。「谷津ミュージアム事業」は市民の皆様と一緒にすすめていく事業です。いろいろなご意見があると思いますが、今後も市民の皆様と一緒に谷津をどのように保全・復元していくかオープンに話し合いながら、すすめていきたいと思っています。ご意見などございましたら、ご遠慮なく手賀沼課までご連絡いただけますようお願いいたします。

2007年11月

と言うわけです。
何をやるのもいろいろと問題はあるようです。