収穫した大麦を水洗いして土埃を洗い流して乾かし、たき火で専用の鍋で焙煎します。
焦がしすぎるとミネラル、ビタミンなどの栄養素がなくなるとか、しっかり焦がさないと味が出ないとかいろいろうるさい外野の声を超越して焙煎者の判断で、焼き上がりを判定します。
四角い鉄の鍋が高温になっていると、アルミ製のちりとりは焼き付きを起こして滑りが悪くなってうまく拾い上げるのに苦労します。
マエガンナで削るときのように食い込み角を出来るだけ小さく、薄く入れるのがポイントです。
少し煙が出るところで打ち止めにしますが、すくい取るのにもたもたしていると真っ黒に焦げてしまうので、この行程が一番難しいです。
すくい上げた麦茶の元は目の細かい篩の上で優しく揉んでやって細かいノゲの焦げたのやこけすぎた麦の炭を取り除きます。そうしている内に温度が下がって完成となります。
焙煎に要する時間はワンバッチ約10分でした。それより早くすると火力を強めないといけなくて、最後の焼き上がりが忙しくなります。かなりの粒が黒こげになってしまいます。
太い木を燃やすので、火力の調節が難しいですが、昔薪でご飯を炊いたことを思い出し懐かしくなります。