去年の秋、松丸太を打って板を張った囲いの中に沼の底を浚渫した土砂を埋め立てて水深を浅くした植生帯に、ガシャモク他2-3種の水草を植えました。
春の田植えの時期から稲を刈りとるまでの間は灌漑用の水を汲むため水位が40cmほど高くなります。
この深さで一夏生き延びられるかを試したわけですが、結果は惨敗でした。
深さ10cm程のところに植えた水草が影も形もなくなっていて、近くに缶ビールの空き缶が砂に埋まっていました。
水中の砂の上には人の靴跡や鳥の足跡、波が作った模様が残っていました。
水深の浅いところには大きく育ったヒメガマが密生していて一応水辺の植物の再生には役立っていたようです。
最近琵琶湖や宍道湖では水草が復活しているとか、手賀沼にもそういうことが起こればいいなと思っています。
ここでも触らせない文化が生きていて、植生帯に人が入れないようにヘドロで気味悪い深さの沖合に作られているので、いちいちゴムボートを借り出し膨らませ、終わったら洗って乾かし畳んで返さなければなりません。
葦をはやすのだったら地続きにしたって何も問題ないはずなのに水に落ちて事故ると困るのでしょうか。
帰りに水の館のミニ手賀沼によって水草の様子を見てきました。
手賀沼の形の縮尺模型の池には過去に何度水草を挿し木して植え付けました。今まではあっという間にちぎられて浮き上がり姿を消していましたが、今日は元気に育っているのが確認できました。
まだ底一面に生えているところまではいってませんが元気そうでした。何が違ったのかというと大きなナマズを30匹ほど印旛沼から購入して放したのだそうです。
ナマズを放しただけであれだけいたアメリカザリガニが食べ尽くされたとは思えませんが、現にガシャモクやササバモが生き残っているのを見るとナマズ様々という感じです。
ザリガニとナマズの話はあちこちから聞こえてきますが目で見るまでは信じられませんでした。
では大きな手賀沼には何匹のナマズを放せばいいのだろうか?
そう簡単にいくのかどうか・・・・・です。