マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

大堀川に鮭

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大堀川に鮭が迷い込んでいます。

大堀川の水がきれいになったからだとか、喜ばしいことだとか云う声も聞こえます。

ルアーで鮭を釣ろうとした中学生がいる、何とかならないものか、何処に連絡したらいいのか教えて欲しいと大堀川の会に問い合わせがあったりしています。

たまたま近くを通ることがあったので見に行ってきました。
夕方だったので、よく見えず4組が確認できました。
不思議なことにどれもペアで、利根川から手賀川に入り流れの緩やかな手賀沼を横切り手賀沼に流れ込む川の一つの大堀川を遡り礫間浄化設備のために行き止まりになった橋の下で卵を産むためのむなしい動作を繰り返していました。

一見水がきれいになったように見えるけど、松戸の方に利根川の水を送り江戸川の水の汚れを薄めようとして建設された導水事業の一部に手賀沼と大堀川に少しずつお裾分けをして貰っているお陰で汚れが押し流され、薄められているだけなのです。

大堀川は昔は清流が流れる良い川だったそうですが、高度成長時代にどんどん建てられた戸建て団地に乗っ取られてしまってベースは家庭排水の流れる川になってしまいました。

汚れ全国一をしばらく維持したあとで、利根川の水のお陰でトップの座を何処かに譲って鮭が上ってくる様になったわけですが家庭排水の川の構造が変わったわけではないのと、卵を産むに適した小石があるわけではなくいくら尾鰭で巣を掘ったところで快適なのが出来るわけではなく水も浅く紫外線でやられてしまうだろうと云うことでした。

ペアでむなしい努力をしている鮭はあちこちが白くすり切れて、痛々しい姿でした。

そういう川なのに、近くの学校の生徒が去年は千匹も稚魚を放流したそうです。
「夢があって良いじゃない」とまじめな顔で言う人がいます。

間違って家庭排水の川に迷い込んだ鮭は自己責任でしょうがないとしても、放流された稚魚には責任はありません、それなのに4年後に汚れた川に戻らないといけないとされるのはかわいそうすぎます。