マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

置戸の話

置戸の様子を少し書きます。

参加者の中に返事がとてもいい人がいました。
様子を見に近づくと「順調です」と元気なはっきりした声で応えてくれます。
ついお手伝いをしてしまいます。
この人2日コースの2日目に現れて、追いつかなければならないのですこし急ぎました。
でも結局、最後までいって塗装をして貰えました。
木工は初めてと言いながら、丸鑿で穴を掘り、マエガンナで均し、バンカキで粗仕上げをして形が出来上がりました。

あまり手早いと見えなかった人がもう出来たというのでかなり驚きました。
内側がそこそこ出来ていたのは分かっていたのですが、塗装も終わったというので見に行ったら外は木の皮のままでそれをはがさずその上から塗料をかけてました。
これなら割れることはないと思います。

北海道は北見で漆を塗っている名人がいました。もう30年やっているとか。漆は京都や高知から送ってもらっているそうです。
その漆名人が参加者の要望に応えて作品に漆を塗って見せたそうです。残念ながら私はそれを見ていませんのでどういう状況下はっきりしないのですが、そのとばっちりを受けてとりわけ敏感な塾生の一人が痒くなってきたそうです。
ほかの人がどうなったかは分かりません。が痒くなったという話は聞きませんでした。漆をやっている人は漆に免疫が出来ているので気にしなくなるのですが時々逆な人がいて大騒ぎになります。
免疫が出来るまでは数回は痒い痒いの門を通らないといけないので遅いか早いかだと思うのですが、いろんな人がいるので何とも言えません。
でも漆をやるなら早いとこその関門を通り過ぎた方が後が楽です。

置戸の森林工芸館には縄文人にも負けない石器作りの名人がいます。ほんとは鹿の角のハンマーでやるのだがと言いながら普通の石ころで割り方をおしえてくれました。持山には黒曜石が上から転がってくるので一杯取れるとか。
大きな固まりを分けて貰いました。
時間が出来たら石のナイフに挑戦してみます。
ただ、石の割り方は何度聞いても理屈が良く理解出来ないでいます。果たして思った通りに割れてくれるか心配です。
その人から貰った熊の爪です。
熊の鋭い爪の一撃でと言われますが、爪の先はすべすべに磨り減っていて鋭いとは言えないです。
もしかしたら後ろ足の爪なのかも・・・、刃物だったら全然切れない鈍刀です。
首飾りになったりしてるのは当然のような・・・。何にしようかまだ決まってません。

イメージ 1

お椀サイズの生木の輪切りに丸鑿を真っ直ぐ叩き込んだ人がいたそうです。
とても苦労して抜いたと思うけど鑿が縦に裂けていたそうです。まだ現物を見てないので何とも言えませんが内丸のみを真っすくうちこむと開先・ベベルが抵抗になってRを小さくするように力がかかって折れたのだろうと思います。その内写真を見て貰います。
平鑿なら叩き込んだだけでは折れないと思うけど抜くときに無理すると欠けることはあります。