マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

湖沼生態系再生研究会(手賀沼モデル)に出席

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柏の東大キャンパスの中の環境棟の553号室で行われた標記の会合に出席しました。
18-20時というのに遅れてしまって、建物はロックされていてよそ者は入れないことになっています。
全然反応しない開閉ボタンをしばらくいじっていると、入りたいけど鍵がないという大学の先生?が鍵を持っている学生を捕まえてきて便乗して何とか建物に入ることが出来ました。

30分ぐらい遅れてしまったので、林先生の話はおいしいところが終わっていて、聞くことが出来たのは光は致命的な成長の要因ではなさそうと言うことと、食害が大きな要因だけど、相対的な数の比率がポイントらしいということ。

少々光が少ないところでも成長するとなっていましたが、限られた試験条件下の話ではと感じています。
第二機場の大きなガラスの水槽に植えてあるガシャモクは育ちの悪いモヤシ状態です。第二機場の大きなガラスは紫外線の吸収能力の高い高価なガラスが使われているのだろうと思います。大きなガラスなので明るさは十分なはずなのにもやしなのですから。しばらくして蛍光灯が付けられたけど、モヤシがたくましくなることはありませんでした。

再生池のザリガニ囲いの中に植えてあったカシャモクとササバモは冬を越しはしたけど、第二機場のよりひどいモヤシみたいで針金みたいな死んではいないけれど・・・という状態にになっていました。おまけに底の土はヘドロ状の黒いとろとろな泥で覆われていて、劣悪な環境であることが推定されました。これでは成長すると言うことは出来ないのではと思います。再生池は水の流れがないので、いきなり手賀沼の条件を再現してはいませんが、0.7-8Mの水深で針金みたいなガシャモクになってしまうとしたらそれは生きているとは言えないのではと思います。

陸上の野菜でも光はすごく大事でして、トマトの間に移植した結球レタスはトマトが大きくなってくると光不足で、まともな成長を止めてしまい腐ったりしてとても食べられるものにはなりません。

意外とどん欲に成長するサトイモも、ツルありインゲンの北に植えたところいじけて弱々しくなり、インゲンから離れよう離れようと弱々しい体で努力しているようです。

手賀沼の水質でも光不足は起こらないのではと言う話には大丈夫かなと思ってしまいます。

ガシャモクが立派であればザリガニが少々いても何とか持ちこたえうるのではということにたいしては、
間違ってないかも知れないけど、今の手賀沼の環境でガシャモクを何処かに植えてみようということにはならないのではないかと思いました。
というのは、再生池の埋め立てが完成したとき、喜んでガシャモクとササバモの苗をかなり多量に植え付けましたが、一月後の観察会で何も残っていませんでした。

今年開水路にガシャモクを植えたけど一月程で姿を消してました。

ビオトープの#7の葦を刈って空間を作りササバモとガシャモクをポットのままおいてみました。
三日目には長さ10mmほどの茎を残して何もなくなっていました。竹中さんがそのまま水槽に入れておいたら立派な根っこが出来ていたらしく立派な姿に再生しました。

谷津ミュージアム田圃の脇の水路に植えたのも、2-3日で姿を消してしまいました。

ということで現在のザリガニ環境で、手賀沼まわりの何処かにガシャモクを植えようと言うのであれば、食害対策が絶対条件だと言うことが分かりました。見つかるまでのわずかなチャンス、ザリガニの気まぐれに期待してガシャモクを植えてみようとはならないのではと思いました。

林先生は中央博物館の池で、ザリガニを0にしたりいっぱいにしたりして、食害の数式を求めようとしているようです。
そう思うとか、信じているとか言う範囲を超えるためには必要なことだとは思いますが、手賀沼ブラックバスのメッカにしてザリガニの密度を大幅に下げない限り今の手賀沼まわりにガシャモクを成長させるのは無理なのではと諦めかけています。