マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

まえがんな、めーがんな

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研いでなくて錆びてて申し訳ありません。

槍がんなは有名ですが、前がんなはあまり出てきません。

どちらも似たようなものですが、こちらの方がカーブもきつく刃も薄いようです。
コネ鉢を作る人が内側を仕上げるのに使うようです。

お店で売っているのにはあまりお目にかかれなくなったので、どなたかみたいに自分で作ることが多いです。
簡単なのは大きめの目立てヤスリを加熱して好きなカーブに加工して、ディスクグラインダーであらかた加工した後で焼きを入れます。適当になました後で色を付けないようにグラインダーで成形してから最後は手で研ぎ上げます。手頃な木の枝を探してきてドリルで穴を開け取り付けます。口金はパイプを輪切りにしたものを付けたり付けなかったりです。枝が曲がっている場合うまく付けないと何とも削りにくいものになります。
素材として今まで使ったのはSK5の4mmの板を切りだしたもの、目立てヤスリ、鑿、左用切り出し、440Aの薄板、同じく10mmの丸棒・鍛造した、大きなベアリングの割ったのに丸棒を溶接したもの等です。今までいっぱい作りましたが使えるのはあまり数が多くありません。何となくポイントは掴めてきたので、それなりの働きはするのですが、どういう時にも使えるようにはならないと言うことで、何度も失望しながら作ってきました。

縦木取りでぐい飲みや、お椀を作るときには無いと困る道具なので、使用頻度は高いです。当然ですが、カーブの大きなものではぐいのみは削れませんが、ぐいのみ用のはお椀を削るのに使えます。刃の跡が残るので、それなりの味が出ます。
カーブがきついと研ぐのが面倒です。油砥石を薄くして刃のようすり減らしてゆっくり研いでいます。初めから刃のような形に成形してものもありますがどうして?という値段が付いているので、敬遠してます。
粗密両方あった方がいいです。かえりが感じられるようになったら#1000番のと石のかけらで、かえりを取って終わりとします。
これだけで仕上げるときにはその後で、合わせ砥のかけらで仕上げることもあります。

本来の使い方は前に押して使うもののようですが、左手で、刃の近くを持って削るものに触らせ支点とします。右手は柄のはじっこを持って底から手前に引き揚げる様に削ります。
この方向で削ると順目になるので削れるのですが、縦木取りの場合は押して使うと逆目になってうまくいきません。
ついでですが、プロの漆塗りは縦木取りのお椀は相手にしません。変形したり割れたりするとか言うことのようでした。でも素人はその方が作りやすいのと木取りの効率がいいので縦木取りの方が多いです。
木が立っていた方向ではありますが、上下はあまり気にしていません。
臼を掘るときには逆立ちして使わないようにと気を遣ったぐらいです。