マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

簡単拭きウルシ

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色漆はまだ使ったことがありません。
漆と言えば生漆を刷り込むだけです。明るくなくてはといわれたときは刷り込んだ漆を丹念にふき取りますが、王水にも負けない最高の塗料である漆をふき取るなんて勿体ないことはしたくないと思っています。その結果私のぐい飲みは黒くなることが多いです。

そういう漆塗りのたよりになるのが、写真にあるように大きなマヨネーズの容器に入れた生漆・瀬しめ漆です。
錫?のチューブ入りの漆は、最後の方になると蓋のあたりの漆が固まって密封出来なくなり易く油断すると中まで固まってしまいます。また下手をすると後ろの方に割れ目が出来て漆が漏れたりします。大きなコネ鉢に多量に使うときには単価が高くなってしまいます。ということで1kgの桶で買ってきますが、紙の蓋を扱うのはかなりのテクニックが要求され、下手をすると思わぬ隙間から硬化が始まってしまいます。

高価な刷毛は使っていません、へらで置いていくか、直接糸のように垂らした漆をゴム手袋の指の腹で丹念に伸ばします。明るく仕上げたいときにはサラダオイルを一度塗ってから漆に行ったり、木固めで漆の吸い込みを遅くしてから漆を塗ったりします。

出来上がる漆の膜厚はマイクロメーターでははかれないぐらい薄いものですが、その塗膜としての性能は大変なもので、数年経ってもおかしくなっていません。この薄い膜が完全防水かと言えば、疑問は残りますが、実際にラーメンどんぶりとして長いこと使った経験では実用上は問題ない程度の防水性は得られているようです。

マヨネーズの容器の置いてあるのはコネ鉢の裏側です。これで完成とします。