マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

笹刈刃の目立て

森友会で笹刈刃を使い始めて5-6年になります。

はじめはどうすればいいのかよく分からず一通りネットに書かれていることを試して見て少しずつ勉強しました。色々やってみて世の中のやり方とは少し違うけど我流のやり方でそこそこ結果が出ているので会の仲間にやってもらえるようにすべく体験会を計画しました。

我流のやり方を参考までにみてもらいます。

 

* 目立ての道具 
 1 100φベビーサンダーに6mm厚さのディスクをとりつける。
   新品の場合ドレッサーでディスクの上下の角を落としておく。
 2 アサリ出し用ハンマー(重たいもの)
 3  同    金床

 

*目立ての仕方
 
 1-2回7mmもしくは8mmの丸ヤスリで目立をした後は切れ刃の手前に高い障害物が残るので摺り落とすこと。
また一番大事な刃先がすり減って食いつきが悪くなり笹などに逃げられるようになるので光っているところを摺り落とすこと。
刃先を研ぐときは気をつけないと加熱して焼きが戻ってしまうので力は入れない。

刃先をきれいに尖らせることは難しい。下手すると簡単に刃先を丸くしてしまう。押す力と脇に動かす力加減がポイント。丸くすると食いつきが悪くなり仕事の能率に影響する。


切刃は7mmのきれいな円とすることが望ましいがディスクの断面が円であるとは限らないので力を加減しながら丸くなるように移動させること。

刃は正常位置とは裏返しにして台の上に置き、刃先が3時から4時位置に来たところで一つおきに上からと下から摺り下ろすことを繰り返す。
アサリが下向きのときには上から、上向きのときには下からディスクを当てていく。

サンダーは右手片手で持ちほん少しの力で軽く押し当てていく。
刃は左手で軽く押さえ、切刃一枚ごとに刃先を回転させサンダーは同じ位置で削れるようにする。

刃先の角度を一つおきには7-80度あたりがいいかと思われるが小さいと切れ味はいいが長続きせずまた切れた切れ端が顔めがけて飛んでくるのでアサリが上向きのとき、下から削っている時は少し鈍角にすること。
水気の多い草の場合は草の汁が飛んできてメガネを見にくくするので85度辺りにすべきかも。

下から削っているときに角度を鈍角にしすぎると乗り上げてしまうので要注意。

刈払機の使い方が荒いと刃先がすり減って光るようになる。
刃の寸法が一様でなくともすり減り方は一様なので光っているところを目印にするとそれほど真円は崩れない。
まず外周を真円にしたあとで刃の長さを揃えていく。
理想的には一枚ごとの目標とする刃の形をチェックする物差しを使うことが望ましい。

* アサリ出し

 専用のアサリ出し道具があるけど十分なアサリを出すことが難しく頑張ると刃先が折れてしまうので金床の縁で金槌で叩いて出す。
金床の縁をグラインダーで少し落としたところを使って少し傾けた刃先をハンマーで叩き潰す。
刃先の厚さを叩いて薄くする気持ちで叩かないで曲げ加工をすると刃が折れる可能性がある。
ハンマーは金床の上に当たるよう音で加減する。

アサリは刃先だけを曲げると使用中に、特に手ヤスリで目立をした場合はアサリが少なくなって摩擦が大きくなり切れ味が落ちる。
特に木が切れなくなる。
アサリを長持させるためには刃の先端と刃の長さの真ん中あたりを叩いて刃全体が折れ曲がるようにする。

アサリについてネットで調べると納得できない説明が多いがいろいろ試してみた限りアサリが少ないと若木(50mm-70mm)がすぐに切れなくなる。
繰り返すがアサリは使用中に戻るみたいで白樫を切っていると挟まれて回転が落ちてきて止まってしまうことがある。切り口が焦げていることがある。

大きなアサリを出すにはハンマーの叩き出しが必須で経験上ネットに出ている値より大きくした方が切れ味は長持ちする。
木はチェーンソーに任せることにすれば刈払機で無理する必要はないが刈払機で切り倒せると手間は省ける。