最近は木を削るのは農具を修理するとか邪魔な木を切るとか程度でものを作ることが少なくなってます。かなり前に倒した木の肌が黄色くきれいだったので北欧の人たちが作っているククサみたいなものを作ってみました。
倒したばかりの木は水分が多くて大雑把な加工は出来るけど仕上げ加工は出来ないので乾くのを待つことになります。乾くときに水分が変に乾燥すると割れてしまうので要注意です。乾燥をゆっくりにして部位ごとに水分に差がでないようにすることが大事です。
随分時間が経ってかなり乾いたのでもう大丈夫ということで小さい鉋,バンカキ、サンドペーパーで表面を仕上げ最後に定評のある塗料の木固めを塗りました。この塗料は学校給食の食器を秋岡先生の指導で出稼ぎに行くのを止めた村のお父さん達が作って毎日使うのに使われた塗料で木の風合いを残しながら木を保護してくれます。
ククサは木の瘤から作り出すコーヒーカップで独特の形をした味のある器ですがそう簡単に真似できるものではありません。
ククサを作るには専用のナイフがあって使い方をyoutubeで学んでマエガンナより使えそうだと考えて七輪鍛冶で幾つか作ってみました。
研いでみたけど動画で見るのと違ってむしろマエガンナの 方が扱いやすかったのでがっかり。でもせっかく作ったので使い難いフックナイフを使って中をくり抜いてバンカキで仕上げて何とか形にしました。
出来上がったククサは森友会で森の中で弁当を食べるときに使います。最近はかみさんに弁当を作って貰うのではなくカップヌードルにしたのでお湯があるのでコーヒーも楽しんでますが今までの竹コップに変えて使うことになります。
こっちは昔作ったぐい呑です。