マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

安全なかかり木処理方法講習会

掛かり木処理の講習会に行ってきました。
富津というので昔行った海のそばだと勝手に想像して参加したけど道路を猿が遊んでいる鹿野山に近い山の中でした。行きは何とかたどり着いたけど帰りはナビが川崎に行け行けとうるさいので焦りました。このナビは素直でないのでこうしたい、こっちの道を走りたいが通じなくて苦労してます。

さて講習会。渋滞が怖くて5時起きで出発したおかげで早く着きすぎました。
午前中は富津市民の森の管理棟で木の堅い椅子に座って安全についての座学。生徒は9人。 
スタッフは5人。コロナ対策をきちんとしてました。安全についてのお話は何度か聞かされたものでした。かかり木処理のやってはいけないこともしっかり繰り返されていたのでどんなうまい手を教えてもらえるか期待していたけど残念でしたそううまい話はありませんです。

実技の現場は少し離れた野鳥の森で、急な坂を上るのがきつかったです。その中にある台風で倒されたぶっとい椎の株立ちの処理でした。崖っぷちに株立ちして生えていた椎の大木が台風で傾いて倒れて通路の上を覆っているのを安全な状態にしようというのが命題。
独立した一本の大木ならそれほど難しくはないけど複数本があちこち接触しながら傾いているとどこから切るのが安全かを推定するのが難しくなります。でも分からないでは済まないのでよく観察してそこを切ったら何が起こるかをしっかり推定して割れたり、挟まれたりしないようにすることをいろいろ教えてもらいました。
曲げ応力が掛かった木に不用意に切り込みを入れると割れてはじけるので非常に危険です。
安全に切るには何とかして曲げ応力を開放するか追いづる切りを採用するかということで実演して見せてもらいました。
傾いた木を倒すとき等、つるを作った後で普通におい口を切っていくと割れることがあります。そういう時には突っ込み切りで後ろに弦を残して追い口切をします。正しい弦が出来たら最後に後ろ弦を切ることで割れずに安全に倒すことができます。


傾いたのが手の届く高さにある時は安全なところで適当な長さで切り落としていきます。根元で支えられている片持ち梁のときにはまず下から切り込みを入れてから上から切っていき割らずに切り落とすことになります。落ちた丸太が自分の方に来ないようにするのは当然で下に危ないものがないように片付けて置きます。

参加者は皆さん大きなよく切れるチェーンソーを持っていて楽々と扱っていました。皆さんプロ級の経験者と見受けました。

チェーンソーの扱いで個人的に注意されたのは細い枝払うときに刈り払い機みたいにアクセルをふかすのではなく切るべき枝を見極めてアクセルをふかす様に、そして枝を切り終わったときには左手でチェーンソーを支え的確にブレーキをかけエンジンを止めること。
普段ブレーキの無い機械を使っているのでブレーキの使い方には慣れてなくて、ブレーキをかけずに右手で持っていることが多く人差し指がアクセルをふかしたりしたら危険だと言われてしまいました。以後気をつけます。