マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

キャブレター修理

今日は貴重な勉強をしました。

 
二日間悩んだタナカのチェーンソー3359の不調の原因が特定できずジョイフルのエンジニアに助けを求めました。
 
悪いことに明日の森友会で使われる可能性があるのでトンボ保護の活動日なのに池に向かう前にジョイフルに行かせて貰いました。
お願いして帰ろうかと思ったのですが、幸いすぐに取りかかって貰えたので貴重な機会なので見学させて貰いました。
スターターを何回引いてもプスともいわずにマフラーからガソリンが滴り落ちます。
 
まずスパークが出ているかを調べました。
そのためにまずプラグを取り外しますが、ここで困ったことが起こりました。
 
普通プラグは初めにちょっとだけ緩んだ後は指で軽く回せるはずなのに最後までプラグ回しでないと回らないぐらいの抵抗がありました。
 
火花は心持ち弱いようでしたが致命的ではなかったのでパス。
 
プラグを元に戻そうとしたときに問題発生。プラグがまっすぐ入りません何度やっても前後左右に傾いて入り出すのでまずハンドルが邪魔なので外してまっすぐねじ込めるようにしてからつぶれたネジの中から元のねじ山を探し出して入れようとしたけどすんなりとはいかず、仕方がないので工具のカウンターに行ってタップを探して購入して戻ったけどピッチが微妙に違って使えないと返されてしまって返品手続きにまた走りました。
 
プラグ専用のタップを取り寄せた方がいいかと自動車部門の人に聞いたらどういう訳かチェーンソー部門に電話され話しているうちにプラグは入ったとのこと。
 
戻ってみたらエンジンは掛からず状況は変わらず、何度目かのキャブの分解をしたけど変化無し。
 
ああでもない、こうでもないと二時間ぐらいいろいろやった後で念のためにと発電コイルを交換して貰ったけど変化無し。発電装置のギャップは紙二枚0.25mm程度で固定します。
 
いよいよキャブの交換しかないかと諦めかけて中古のキャブを試して貰おうとしたけど生憎手持ちはないとのこと、新調しかないと覚悟を決めかけたときに修理に出ていた誰かさんの古いタナカの機械のキャブを外して取りつけて試してくれました。
 
結果は一発で掛かってキャブ以外は問題ないことが判明。
 
ここで、さすがはエンジニア、原因が分かったのでしょう。問題のキャブの中のニードルを持ち上げる小さな梃子の部品を手持ちの部品箱の中から探し出して交換してくれました。
 
そういえば分解したときにこの部品の納まりが少し違和感があったけどこれがおかしいとは決めきれなかったところです。ジョイフルのプロも少し変だと思ったけど見逃してしまったわけです。
 
このレバーの先はメタルダイヤフラムの中心がエンジンの排気の圧力で押されてニードルが引き上げられその間だけガソリンが供給されるようになっています。
 
このレバーが何かの拍子にほんの少し曲げられて規定より高い位置に来ていたためニードルの戻りが不完全で止まらないといけないときにもガソリンが供給され続けて濡れてしまったようです。
 
部品を交換したキャブを取りつけて回したら完璧ではないけどまともな反応を示してくれ L のニードルとアイドルの調整が効くようになって復活しました。
 
終わったのはお昼ちょっと前。やっとトンボ池に向かえました。
 
それにしてもいい勉強をしました。終わってみればおかしな現象のつじつまが合います。
こんなところの部品が曲げられているなんて予想もしてなかったのが敗因です。
普通に分解したのでは力を掛けるところではないのでまさか曲げられているとは思いもよりませんでした。
 
ここの分解、組み立てはとても微妙です。少し油断をするとスプリングが撥ねて何処かに行ってしまいます。
 
このスプリングを浅い穴に押さえ込んでゆるゆるのシャフトを差し込んだレバーの二股になった逆の先端でニードルの頭の溝に差し込んでニードルが持ち上がるようにしシャフトをビスで留めます。
 
室内に大きなブルーシートを広げ太い指で長いこと掛かって、苦労して組み立てたのにここのエンジニアはいとも簡単に組み立てていました。
何度分解組み立てをしたか覚えてません。
 
とにかく終わりました。三時間近く苦戦して部品を二点交換して貰ったのに工賃5000円で許して貰いました。
 
やれやれ。ほんとにやれやれでした