マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

笹刈刃の破損

森友会があり笹刈刃で竹や笹を刈り取っていたら突然刃が壊れました。笹の中に隠れていた枯れた木を直撃した途端におかしくなって何が起きたのかしばらく分かりませんでした。

エンジンを止めてよく見たら笹刈刃の一部ががむしり取られていました。

刃が木で止められているのにエンジンは回っていたので刃がむしり取られたようです。

むしり取った方は平板のままだったけど取られた方は働いた力の方向が傾いていたらしく歪んでいました。

破面をよく見たらカッターの底部から少し入ったところから5-6cmの疲労クラックが入ってました。

刈払機の刃には疲労クラックが入ることは前にも何度か経験しているけどチップソーだったり振動防止のレーザー切込みが入れてある刃だったので無理もないと思っていたけど今回の刃はSKS5の熱処理した鋼材なので疲労が起きるとは思ってもいませんでした。

 

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破面近くの汚れ具合から見るとクラックはかなり前から起きていたみたいで始業点検をしっかりやっていれば壊れる前に見つかったかもです。

疲労クラックは応力方向に直交するように入っていたけど割れが進展するに従ってシャフトが回転して力の方向が変わったため円周方向に曲がっています。

疲労クラックから走り始めた亀裂はすぐに延性破壊に移り力で引き裂かれていました。

今回は刃の回転が太い丸太で停められたのがシャフトが回転していたので破片がちぎれたわけでちぎれたのが飛んできたわけではありません。

しかし刃や刃の一部が回転系から離れることは危険なので気をつけないと。

 

そして時々は目視や染色探傷でクラックの発生状況をチェックしておいた方がいいかもです。

今回壊れた刃は直径で2cmほど小さくなっただけでそれほど使用時間が長くなかったのに壊れたのはたまたま弱いところがあったということのようです。

始業点検をちゃんとやることにします。