マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

理科の計算

原発事故の説明で腑に落ちないことがあります。

ひたすら冷やさないといけないと言うことで、炉心に海水を注入していると言われています。

その量は時間当たり約10立方メートル、約10ton。手賀沼の汚れを流し出すために利根川の水を運んで流し入れていた量と同じです。もっとも最近はそんなに入れてませんが。

10tonの海水を3っの炉にいれているので毎時30ton。この海水はどこに行ってしまうのでしょうか。

1gの水が水蒸気になると1244mlとなります、即ち体積は1244倍に増えます。

今日の記者会見で珍しくまともな質問をした人がいたけど、答えは蒸発して無くなってしまうので問題はないということでした。

温度が1号機みたいに400℃になると膨張するので約3000倍になります。圧力が300kPaだと圧縮されて約1/3になりますが、10tonの水は10000m3(300kPa)の水蒸気になります。いくら原子炉が強くてもこれだけの体積の水蒸気を閉じこめてはおけません。圧力容器の内容積を計算するのが面倒なので格納容器の体積を使うと7.9m3、いつも出てくるサプレッションチャンバーの体積は気体部が4.7m3、水の部分が2.8m3合計16m3程度となります。入れた海水がすぐに蒸発するので問題はないのです、そうですか。で済んだのですが、どう考えてもおかしいです。水蒸気のままだとしたら圧力は500気圧以上になります。圧力容器の許容圧は80気圧ぐらいです。とっくにパンクです。蒸発しないで液体のままなら2時間もすればいっぱいになってしまいます。

辻褄を合わせるためには、入れたつもりが実は入っていなかったか、ベントと言わないやり方で圧を下げるために気体か液体かを外に出していたとしないといけません。多分後者なのだろうと思います。

結果は、周りの県ばかりでなくもっと遠くまで恐い塵をまき散らしているようです。

1号機の温度か上がってきたけど注水量を増やしたら安定したとか。上がりだしたのは減らしたからですかと聞きたいです。どうして安定しているのに減らしたりするのでしょうか。
危なくなるまでどうして増やさないでいたでしょうか。
ちゃんとコントロールしていないみたいです。非常時のやり方はマニュアルに書いてなかったのかもです。

思い出したように白煙が上がるのは圧力容器から漏れているのではないかと言っている人がいますが、早く押さえ込んで欲しいです。