マシジミとガシャモク

マシジミとガシャモクを手賀沼に復活させよう

手賀沼ビオトープ

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手賀沼の北岸にはビオトープがあり、その中の一部は人がいろいろ試しても良い場所になっています。
簡単に言えば小さい田んぼが10枚用意されていて、稲、ハス、空芯菜、セリやクレソンを植えたり出来ます。そこには沼の水が常時供給されていて、コックを開けば、何時でも好きなだけ水を取り入れることが出来ます。

でも最近は細々と稲が育っているだけで、あまりめぼしい活動はされていません。

そこにガシャモクを植えて流れや深さの影響を見るのだと頑張っているグループがいて、先日ガシャモクとササバモを植えました。

田んぼの中に浅い水路を二本造って一方はネットを張って外敵をよけるようになっていました。

もう片方は畦の防水シート?を板と丸太で止めてザリガニよけとしてありました。


そして、植えた結果は無惨なモノでした。植えて三日目に殆どがチョン切られて浮いていました。

ネットを張ってある方は2週間ぐらい持ったみたいですが、結局は消えて無くなってしまったようです。

植えた苗は鳥博がガシャモクの里親事業で配ったモノで、大きな水槽に直植で育ててくれたご主人が亡くなられたので、会に引き取って欲しいと言われたものです。

成りゆきで育てていたので大きく育っていたのを苦労して運び、直植だったのを黒土と腐葉土を混ぜたポットに植え替えてやっと元氣になったところを使われ、あらかた姿を消してしまいました。

今日初めてじっくり現場を見せて貰ったけど、土木工事の精度がいまいちで、ポンプで水を汲んでも綺麗に配水されず小さな水たまりにはオタマジャクシ、スジエビ、ヨシリボリ、モツゴが居残っているのが見えました。

植える前には完全に水を落として、敵がいないことを確認すべきでしょう。そして植えたあとも定期的に水を無くしてガシャモクがどうなっているか敵がいないかチェックすべきです。

ネットの張り方も立て付けの悪い網戸を並べてある感じで、ネットを直接針金で土に縫いつけてあるところもあり、したたかな外敵に対抗できるか??の感じでした。

これからしばらく干し上げてお玉を除去するとのことですが、果たして希望通りに乾いてくれるかです。

また苗が欲しいというのであれば、使う本数の挿し木をして確保してから持っていくようにと申し入れました。

話変わって手賀沼の中に計画中の堤防工事で無くなってしまう葦原を保障するための植生帯が作られています。水位は農閑期で水位が下がったときに水面すれすれのところから段階的に深くなっています。
手賀沼の中には一番の敵のザリガニはいないのではなかろうかと言う期待があります。
敵がわんさといるところで苦労しなくても意外と簡単に生きのびてくれるのではなかろうかということです。
ただそこに植えるのにはいろいろ話を付ける必要があって簡単ではありません。

今日は手賀川近くの実験池のガシャモクの様子を観察する予定でしたが、メンバーの都合が付かず、ドタキャンとなりました。
ここにはザリガニネットを作ってその中にガシャモクを植えて育てています。2-3年間は無事育ったけど、今年は少し様子がおかしいです、ネットの中に敵が入っているのか、ガシャモクは連作障害がひどいのか、黒くなって溶けかかっている気配が見られました。

近いうちに悲しいお葬式とならなければいいのですが。